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2024年5月20日月曜日

Revit カスタムスケールの線の太さ設定

Revitで線の太さを設定する場合「管理タブ」→「設定」→「線の太さ」から追加ボタンを選択し、ドロップダウンリストから縮尺を設定し、線の太さを設定をします。

ドロップダウンリストの中に追加したい縮尺がない場合(カスタムスケールの場合)は下記要領にて線の太さが決まります。

例1

A 1:3で作成したものは、1:2の線の太さの設定が適用されます

B 1:4で作成したものは、1:5の線の太さの設定が適用されます



例2

A 1:15で作成したものは、1:10の線の太さの設定が適用されます

B 1:16で作成したものは、1:20の線の太さの設定が適用されます





TT

2024年5月17日金曜日

Revit_塗りつぶし領域のマスキング

 あるプロジェクトでPLのジョイント位置を塗りつぶし領域を使ってマークすることがありました。

Revitの画面上では特に問題なかったのですがPDFに書き出した際、モデル要素の下に隠れてしまいました。


↓本来はこうしたい

調べていったところ、使っていた塗りつぶし領域のタイプのパラメータのマスキングにチェックが入っていなかったことが原因でした。


2024年5月16日木曜日

Revit_ハーフトンの設定

ある複数の棟からなるプロジェクトで、図面を表現するのに隣接した棟も合わせて表現したいということがありました。


そこでRevitリンクを使って隣接棟をリンクモデルとして配置しました。


ただ図面を表現するうえでメインの棟と隣接棟の表現に少し差をつけて(隣接棟のモデルの線を少し薄くしたい)見やすくする必要がありました。


ただ一つ一つの要素をそれぞれ薄くして言っていると手間がかかってしまうため、一気に薄くする方法として[表示/グラフィクスの上書き]-[Revitリンク]で隣接棟をハーフトーンに設定しました。



たださらに透過度のように薄さの調整をしたいなと思ったため、管理タブ-[その他設定]-[ハーフトーン/アンダレイ]でハーフトーンの明るさを調整してみました。


デフォルトだと50に設定されていると思いますが、この値を上げたり下げたりすることで大分見た目の濃さが変わると思います。

     
  

↑明るさ50の時

↑明るさ70の時



ぜひ試してみてください。

2024年5月15日水曜日

Revit_重ね壁を使ってモデリング

 あるプロジェクトで天端に一部欠き込みがあるRCの立ち上がりをモデリングする際、重ね壁を使用しました。



ボイドファミリを使っての欠き込みや幅によってそれぞれ分割して壁を配置することも検討しましたが、壁を多角形に配置していく必要があったので単体で管理できる重ね壁を使いました。


結果的に壁の配置基準が変更になった際、修正の手間が少なく済んだり、そもそも多角形に配置が必要でボイドファミリや壁を幅によって分割していたら要素の数が多くなっていたので効率的だったと思います。


重ね壁のタイプの作り方としては構成などタイプパラメータが同じもの同士、まずは標準壁でタイプをそれぞれ作ります。


次にシステムファミリを重ね壁に変えて【構成】で任意の断面になるように高さや側面オフセットなどの数値を調整すれば作れます。



この際高さの欄で1タイプだけは変数にする必要があります。

基準/上部レベルオフセットによって決まる、壁の高さに応じてこの変数が調整される形です。



ただ注意点としては重ね壁一体でワークセットや壁の構造/意匠などの選択となるため、例えば構造壁と意匠壁の重ねは出来ないなどの問題があります。


もし重ね壁をそれぞれのタイプに分割する場合は壁を選択→右クリックすると”分割”という項目が出るためそれをクリックすると分割できます。


今回はRC同士(構造壁同士)の重ねだったので効率化できた事例でした。


注意点も考慮しながらメリット/デメリットをよく考慮して、最適な方法をとっていけるようにしたいと思います。


Y.N


2024年5月14日火曜日

建設業の労働災害への対策事例


 前回は建設業における労働災害の発生現状についてまとめましたが、

今回は対策事例をいくつかご紹介します。


調べていくと様々な会社でAIを使った危険予測アプリの開発や運用が進んでいるようでした。

まだ開発途中であったり、自社現場限定で技能労働者向けにだったりしていましたが、AI技術の進歩が安全への意識向上に繋がっていくといいなと感じます。


そしてそれらのアプリの精度向上を目的として国土交通省が令和元年度~4年度の建設工事事故のデータ、約1600件をエクセル形式で一般公開していました。

下記URLのホームページからダウンロードができ、事故原因やその後の対策等が詳細にまとまっていました。

(国土交通省:https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_0 01048.html)

アプリの精度向上にはもちろん、同様のことが繰り返されることのないよう一般でも更に広く活用が進むといいなと思います。


またBIMやデジタル技術の安全対策への活用も始まっているようでした。

BIMやVRを使えば、KY活動がよりリアルに行えたり現場現場に合った安全対策が検討できると思うのでとてもいい試みと感じます。

ただまだまだ活用が道半ばだからか、事例としてはあまり出てきませんでした。


そんな中で興味深かったのがスカンスカ・フィンランドの取り組みです。

下記のニュースサイトで紹介されていたのですが、現場をBIMモデル化しモデル上で安全対策を検討しているといいスクリーンにBIMモデルを映して工事関係者で打ち合わせしている様子も見られました。

(日経XTECH:https://xtech.nikkei.com/kn/article/it/column/20140922/677734/?P=6)

↑安全対策の位置や種類を検討したBIMモデルとのこと



これからBIMの活用がもっと広がって、安全の向上にもつながっていくといいですね!


Y.N

2024年5月13日月曜日

建設業における事故発生現状

建設現場では毎年多くの事故が起きてしまっています。


先日はマンション建設現場でコンクリート打設中に足場付きの型枠が崩れた事故がニュースになっていました。昨年はビル建設現場で支保工が崩れ、大きな事故が起こってしまったことも記憶に新しいです。

どちらも複数の作業員の方が、亡くなられたり負傷される大変痛ましい重大事故となってしまっています。


調べたところ令和2年度の労働災害に関する調査で建設業は全20業種のうち休業4日以上の死傷災害が14977人で4位、死亡災害に至っては断トツで1位と重大な労働災害発生件数がとても多い業種となっています。



*上記調査結果、グラフは一般社団法人 全国建設業労災互助会サイト(https://rousaigojyokai.or.jp/?page_id=165)から引用


ニュースや統計に表れてきていない小規模な事故やヒヤリハットはさらに無数にあると思います。


原因は様々かもしれませんが、安全に対する意識を高め対策を講じて、労働災害を少しでも減らしていくことが重要だと感じます。


次回は安全意識向上に関わる対策事例を調べていくつかご紹介したいと思います。

Y.N

2024年5月10日金曜日

防水の上に足場等設置する際の注意点

  屋上のアスファルト防水層上に長期間足場を組む、重量物を仮置きする等の作業を行う際の注意点です。


暑い時期になった際に防水部分のアスファルトが軟化し、足場の敷板や重量物の重さによってルーフィングがきれてしまったり、変形したりアス


ファルトが足場や重量物に付着してしまい床から剥がれにくくなってしまう状況が発生します。


 対策としては重量が拡散するような長い敷板を使用する、付着しない様に縁切り材を敷く等があります。


屋上という事もあり防水工事を補修となると手間ひまがかかります。事前の検討が肝要です。

ジャッキベースを単体でうける敷板を使用するとアスファルトが固着する場合もあります


T.S