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2013年9月30日月曜日

[失敗事例] 塩化ビニル管 (その2)

工場屋根面(地上約30m)軒樋の落と口より、水滴が多数落下していることが発見。
 
屋根面に上がると、落し口と竪樋のジョイント部の、落し口側のサヤ管部でほぼ水平方向破断を確認。







 ※竪樋が塩化ビニル管で約25mあり、気温や日射の影響による熱伸縮によって
突き上げ・引っ張りを繰り返し、破断に至ったと考えられる。
塩ビ管の線膨張係数は約7×10^-5/℃であり、1℃の温度変化で
  1mあたり0.07mm伸縮する。⇒25mだと1℃で1.75mm伸縮。
夏季と冬季の塩ビ管自体の温度差を40℃と仮定した場合25mでは約70mm伸縮することになる。

  対策として
破損した落し口を撤去し、竪樋に対して10mm程細い新規落し口設置、落し口と竪樋間をフリーにした。




 



塩化ビニル製の軒樋、竪樋を施工する場合は、熱による伸縮を考慮し適正に伸縮継ぎ手を設ける。
(通常は10~15m毎に1箇所伸縮継ぎ手を設ける。) 特に日射の影響を受けやすい場所に注意する。

          BY          H,K


 

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