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2013年8月30日金曜日

場所打ち杭 杭主筋への配慮

写真は場所打ち杭の鉄筋かごですが、何やらイガイガした物が見えます。




鉄筋かごを補強する為のフラットバー(補強リング)が専用の金物(既製品)で固定されています。


一昔前は溶接で杭主筋に固定されていましたが、この写真の方法だと確かに主筋に
熱を加えずしっかり固定されていて杭主筋の品質を守る配慮がよいですね。
こんなところにも少しずつ改善が見られますね。
byA.M

2013年8月29日木曜日

土嚢袋にも紫外線対策を!

暑い日が続いていますが、皆様は夏バテ等、大丈夫でしょうか。
日差しも強く、紫外線対策等必要な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

強い紫外線は人体だけでなく、様々な物にも悪影響を与えます。
工事用資材も多分に漏れずその影響を受けてしまいます。
法面養生等に用いる土嚢袋もその一つです。

長期間土嚢袋を外に設置しておくと紫外線の影響により劣化し、袋が破れ、
中の土等が出てしまう場合があります。

そこで紫外線対策用の土嚢袋が有効になります。
これは土嚢袋の袋厚が厚く、また耐紫外線に有効な構造となっており、
長期間の設置(特に夏季)に非常に有効な土嚢袋となっています。

勿論、通常の土嚢袋より高いのですが、土嚢袋が破れそれを都度補修するという費用
を考えると、高い買い物ではないと思います。

コストメリットを考えて使用してみてはいかがでしょうか。


T.S

2013年8月28日水曜日

ArchiCAD ロゴマークの作り方


ArchiCADのスラブツールを使ってロゴマークの作り方を紹介します。
スラブオブジェクトをモルフ化し、作成します。


まずロゴマークの下絵を用意します。

dwg形式のデータがあればベターですが、なければPDF、JPEGなどの画像データでもOKです。

下絵用のワークシートを作成します。




ワークシートを新規作成します。
ワークシートのところで右クリックで「新規個別ワークシート」を選択します。



先ほど作成したワークシートに準備したロゴマークの下絵のデータを
「外部参照」→「外部図面を配置」で配置します。



用意したデータを選択し「開く」を選択します。






任意の場所を選択し、画像が配置されていることを確認します。



ロゴを配置したいフロアを選択し、作成したワークシートを右クリック「参照として表示」を選択します。



下絵が参照されました。
この画像の上からスラブツールで形をなぞってロゴマークの形を作っていきます。



スラブの設定で厚みを作成したいロゴの厚みに予め設定します。
スラブツールでロゴをなぞって形を作ります。
形を作り終えたら参照を非表示にします。



作成したスラブオブジェクトをモルフ化します。
スラブオブジェクトを選択し、右クリック、「選択内容をモルフに変換」を選択します。




モルフに変換されました。
モルフに変換することでモデルの角度やモデルの形状、材質などを自由に調整することが可能になります。



バラバラになっているモルフオブジェクトを結合し、ひとつのオブジェクトにします。
モルフに変換したオブジェクトを全て選択します。
右クリック、「プール演算」→「結合」を選択します。
これで文字どうしが離れていてもひとつのオブジェクトとして扱うことができます。







ロゴの大きさを作成したい大きさにサイズ変更します。

ツールバーから「サイズ変更」を選択します。

「画面上で定義」にチェックを入れOKを選択します。

警告がでてきますがOKを選択します。














モデルから始点と終点を選択し、その支点間距離の長さを座標情報ボックスから任意の距離を入力すればその長さに変更することができます。



次にロゴマークを垂直に起こします。
断面図ツールでロゴマークを起こしたい向きと平行になるように断面図ツールを配置します。



先ほど作成した断面を表示させます。
ロゴマーク選択し、右クリック、「移動とコピー」→「回転」を選択し、ロゴを垂直に起こします。



ロゴマークを90度回転させます。




これでロゴマークの完成です。

by85

    2013年8月27日火曜日

    スロープの勾配 いくつにしますか?

    スロープ勾配については
    バリアフリー法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進
    に関する法律)の対象となる建築物において、

    「建築物移動等円滑化基準」による適合義務
    「建築物移動等円滑化誘導基準」による努力義務

    が定めてあるのですが、それでももう少し勾配をきつくして
    スロープを納めたいことも、場合によってはあると思います。











    の数値等は建築物移動等円滑化基準
    の数値等は建築物移動等円滑化誘導基準













    しかしながら設計者に相談しても規定に明記されているものを
    覆して説得することは難しいでしょう。

    そこで1つの説得材料として既成事実をあげてみてはどうかと
    思います。

    それがこの松坂屋名古屋店の入り口のスロープです。
















    名古屋地区限定ではありますが、極めて高い確率でほとんどの
    人がこのスロープを体験済みなのでとてもイメージし易いです。

    で、このスロープの勾配は、約1/10なのです(外部設置です)。

    なので設計者に
     「松坂屋のスロープ勾配は1/10ですが、支障はありそうでしょうか?」

    と尋ねてみれば検討してくれる確率がぐっと増えるかも知れません。

    また設計者と共に、お施主さんの合意も必要ですね。

    ※なおバリアフリー法の対象となる建築物は、対象用途により
     義務付け対象が異なりますので詳しくは国土交通省発行の
     バリアフリー法パンフレットで確認をして下さい。





















    by MK

    2013年8月26日月曜日

    駐車場ライン引きの工夫

    駐車場のラインの状況です。


    このタイプのライン形状では雨水がラインで囲われた中に溜まり歩行する際滑る可能性があります。

    しかし、ラインを写真の様に1部分カットする事により水が溜まるのを防ぐ事ができます。
    ちょっとした工夫で安全ですね。
    byA.M

    2013年8月23日金曜日

    防煙壁 造る? と覆う?

    防煙壁、言わずと知れた防煙区画を構成する間仕切壁、又は、垂れ壁の事である。
     
    防煙壁の基準法の説明は、
    「間仕切壁、天井面から50㎝以上下方に突出し           た垂れ壁その他これらと同等以上に煙の流動を妨げる効力のあるもので不燃材料で造り、又は覆われたものとある。


    では覆うというのはどこまで?、造るというのはどこまで?を言っているのでしょう。
     
    この図のケースで考えてみましょう。


     まず、覆うは、簡単ですよね。
    ※赤が不燃
     そう、この場合は、クロスなどと言っているので、
    下地ボードと合わせて、不燃、つまり、①と②を不燃にすると
    いうことになる。


     次に、造るはどうでしょう。 
    ※赤が不燃
    ①の表面仕上材まで不燃と思ってなかったですか?
    「建築申請memoの中で、
    「不燃材料で造るとは、覆う材料のほか下地材料までを含めて法定不燃材料にすることをいう。」
    と解説されているので、①も不燃と考えますよね。(私も実はそうでした)

    他に内装制限がかかってくれば、それを満たす必要はありますが...。
     
    これは、ある特定行政庁が出した見解なのです。
    「表面に不燃材料以外のものを貼ったとしても、煙の流動性を妨げるのに必要な機能を損ねないと考えられるため」と説明しています。


    建築基準法で決められている事の目的をわかっていれば、考え付く発想です。

    条文通り読む事も大事ですが、目的を理解して読むことはもっと大事だと思いませんか。

                                            H.Y

    2013年8月22日木曜日

    ArchiCAD 色分け図の作り方


    表面塗りつぶしペンと表面塗りつぶし背景ペンの切り替えで1つのスラブのオブジェクトから2種類の色分図が作れます。
    その手順の紹介をします。

    今回は床の高さ別色分図と仕上別色分図を作成します。


    床高さ別色分図


    床仕上別色分図

    1.はじめに何の色分け図を作成するのかを決めます。
     床の高さ別色分図と仕上別色分図の2種類の色分図を作成します。


    2.ペン番号の割り振りを決めます。
     今回はデフォルトのペンセットで使われていない番号を使って色分図を作成します。
     その場合使用できるペン番号は141〜255です。

     その内、今回は以下の6つのペン番号を使用します。

     床高さ別色分図 使用ペン番号
     141:FL-100
     142:FL-50
     143:FL±0
     144:FL+50

     床仕上別色分図 使用ペン番号
     145:仕上A
     146:仕上B

    3.色分図用ペンセットを作成します。
     

     「オプション」→「属性設定」→「ペンとカラー(モデル)」を選択します。 

     ペンとカラー(モデル)を開き色分図用のペンセットを作成します。

     デフォルトで使用されているペン番号を含め全ての番号(1〜255)を一度薄いグレーに設定します。

     オブジェクトの輪郭線や符号などの文字に割り当てられている番号で黒で表示させたい番号の色を黒にします。

     スラブのデフォルトの設定では輪郭線や符号のペン番号1が割当てられているのでペン番号1を黒とします。

     先ほど決めた色分図用のペン番号に色を設定していきます。


    床高さ別色分図用ペンセット


     床仕上別色分図用ペンセット

     ペンセットを作成し、「名前をつけて保存」をして「OK」を選択します。


    4.「モデル表示オプション」の設定


     「ドキュメント」→「モデル表示」→「モデル表示オプション」を選択します。



     「モデル表示オプション」から2種類の色分図用のモデル表示オプションセットを作成します。

     「塗りつぶし表示を上書き」から表面塗りつぶしを上書きにチェックを入れます。
     そして「塗りつぶしなし」「無地前景」「無地背景」の項目がありますがこの箇所で
    色分図の色の表示の切り替えを行います。

     床高さ別色分図はスラブの表面塗りつぶしの「無地前景」にチェックをします。
     床仕上別色分図はスラブの表面塗りつぶしの「無地背景」に同じくチェックをします。

     それぞれの表示オプションの設定を行い、セットを「名前をつけて保存」します。




    5.オブジェクトにペン番号を割り振る

     

     仮に4種類の床オブジェクトを作成しました。
     この床オブジェクトにペン番号を振り分けていきます。

     仕上げ別のペン番号を設定します。
     同じ仕上げのオブジェクトを選択し、「選択したスラブの設定」を開きます。



     「表面塗りつぶし背景ペン」のペン番号を設定します。

     145:仕上A
     146:仕上B

     次にそれぞれの床の高さ別にペン番号を設定します。
     「表面塗りつぶしペン」のペン番号を設定します。

     141:FL-100
     142:FL-50
     143:FL±0
     144:FL+50

     ペン番号の割り振りができたら「OK」を選択します。



    6.ビューの保存



     「クイックオプション」から3・4で設定をしたペンセットとモデル表示オプションの切り替えを行います。




     それぞれのセットを選択した状態で「ナビゲータープロジェクト一覧」から現在作業しているフロアを選択し、左クリックし、「現在のビューを保存」を選択します。



     そうすると「ナビゲータービュー一覧」で登録した画面の切り替えが簡単にできるようになります。
     
     同様に仕上別色分図の「クイックオプション」からペンセットとモデル表示オプションの切り替えを行いビューの保存をします。

     これで2種類の色分図の完成です。
     
     色分けする種類が多くなるとペン番号の割り振りが煩雑になるので紙やエクセルなどでペン番号を整理すると管理がしやすくなるのでペン番号を書き出す事をお勧めします。

     by85

    2013年8月21日水曜日

    Archicad デジタルモックアップを利用した図面への利用!!

    デジタルモックアップ用にすごく頑張って、部品を作ったけど図面にはちょっとリアルすぎてというか線がいっぱいで何が何だかよくわからないってことありますよね。

    でも、きちんとフロアを設定しておけば、その高さの水平切断の表現で図面を切り出せます

    2013.4.23Archicad 等高線の出し方 の方法を利用しますよ。

    では、ここに頑張ってつくった免震装置の部品があります。






    上部と下部で分けて、スタッドや長ナットを出したいですよね。

    では、さっそくオブジェクトを開きます。Ctrl+Shift+Oですよ。

    次に下記のスクリプトをコピペです。




    2Dスプリクトを開いて、下をコピペです。

    !----------------------------------------------------
    PROJECT2 3,270,2
    n=REQUEST ("Story", "", currentindex, currentstory_name)
    pos=GLOB_ELEVATION
    !----------------------------------------------------

    次に3Dスプリクトを開いて、下を2回に分けてコピペ。

    !-----------------------------
    n=REQUEST ("Story", "", currentindex, currentstory_name)
    cutPlanePos=GLOB_CSTORY_ELEV-SYMB_POS_Z+GLOB_CUTPLANES_INFO [1]
    floorPlanePos=GLOB_CSTORY_ELEV-SYMB_POS_Z
    if (glob_context=2 or glob_context=1 or glob_context=5) then
    addz cutPlanePos
    cutplane
    del 1
    addz floorPlanePos
    cutplane 1, 1, 0, 1
    del 1
    endif
    !-----------------------------
    (ここに3D形状スクリプトを記述します)
    !-----------------------------
    if (glob_context=2 or glob_context=1 or glob_context=5) then
    cutend
    cutend
    endif
    !-----------------------------


    はい、オブジェクトのほうは、これで完了っす。


    次に切り出すフロア設定をしましょう。

    断面図で高さの確認をします。



    では、1F2Fの間にフロアを作ります。

    では、作ったフロアの平面を見てみましょう。おっと、オブジェクトの平面図表示は、

    全フロアとしてくださいね。



    PLがなくなって、スタッドと長ナットだけになりました。


    で、試しに1Fの下にもフロアを作りましたが。。。


    PLの線がありますね。。。

    これは、Archicad平面図の切断面設定のせいです。



    切断面の高さを調整してください。
    そうすると、
    きちんと表示されましたね。

    フロアの設定とオブジエクトにスクリプトをコピペするだけです。

    ぜひ、お試しください。